不動産を早く売るなら不動産買取

不動産売却でもっとも広く用いられている仲介売却。この手法は、あくまでの対個人向けに不動産物件を売却する方法です。そのため、大前提として購入希望者が現れない限り、売買は成立しません。また、内見対応や条件交渉など、いくつかのステップを踏むことが求められます。一般的な期間の目安は2カ月と言われますが、これが保証されるわけではありません。物件次第では、1年以上の年月が必要となるケースも考えられます。

一方、不動産買取における買い主は不動産会社になります。はじめに査定を行い、その時点で提示される買取価格にお客様が納得すれば、不動産買取が成立します。その後の面倒なやり取りは不要。販売活動の実施もありません。不動産の即時現金化ができるため、スケジュールが差し迫っているような方の場合には非常に有効です。

前項でも触れているとおり、不動産買取最大のメリットはスピーディーさです。不動産会社とお客様との間で合意が取れれば、すぐにでも不動産が現金に変わるのは大きな魅力と言えるでしょう。また、これは同時に確実性というメリットにもつながります。仲介売却は、そもそも必ず売れることを保証するものではありません。あくまでも買い手がつくことが前提であり、そうでなければいつまでも売買は成立しません。一方で、不動産買取は条件さえ折り合えば、必ず売却が実現できます。こうした特徴は、以下のようなメリットにもつながります。

• 販売活動を行わないので、近所の人に売却を知られることはない
• 住宅ローンの残債があっても相談可能
• リフォームや解体がいらず、現状渡しができる
• 引き渡し後の瑕疵担保責任が免責になる
• ローン特約もなく、確実な売却が可能

スピーディーかつ確実な売却が実現できる不動産買取。しかし一方で、デメリットがないわけではありません。その最たるものは、売却価格です。

不動産会社は買い取った不動産を使い利益を上げるのが仕事です。手法にはいくつかありますが、ほとんどの場合は不動産を再度販売し、その差額を得ることです。この際、不動産会社は中古物件にリフォームやリノベーションを施したり、広告を打ったりといった施策を行います。いずれも経費がかかりますから、その分も踏まえて買取価格を決めなくてはなりません。

上記を踏まえると、どうしても不動産買取における売却額は市場相場を下回ってしまいます。もちろん、物件の状態次第でもありますが、この点は前述のメリットとトレードオフになることを覚えておきましょう。